今も私の家は制限区域に入っており、出入りも厳しく、6時頃には戻って来ないと逮捕という緊張状態が続いています。
しかも市の人が来たときに、家に居ないとドアを壊されて係の人が入ってくるという話も。
ええ、住んでいるのに玄関のドア壊されたらシャレにならない…!!
その話を聞いてかなりびびっていたら、ある日うちの向かいの家にヘルメットを被った作業員が塀を超えて入っていくのが見えました。
そのあと、響いてきたドーン!ドーン!という音。
私の部屋は上の階なのでベランダから音のする方を見てみたら、道具を使って4人位の人でベランダのドアを壊してる・・・!!しかも塀を乗り越えて順番に・・・!!@@
そんな中、私だって一日中家にいるわけにいかないので、出かけなければなりません。
とりあえず、ドアに紙を貼って
「このドアをどうか壊さないでください。携帯番号は・・・」と書いておきました。
しばらくして車で家の外に出ると、ちょうど作業員の方たちがうちの2件隣の家前にいたんだ。
まさかあの人たちうちに来るのではと思って、話しかけてみると、
係の人「私たちは生存者や動物が家の中に閉じ込められていないか、一件ずつ確認していってるんだ。あなたの家には行くのは30分後くらいかな。」
建物が大丈夫かチェックしてると思ってたけど、違ったんだね!
家の強度をチェックするのは現時点で外観のみだから、それではドアを壊したりはしないみたい。
私はまだ住んでるし、ドアを壊されては大変なので
「私の家は緑の紙が貼られていて、今も住めるので住んでいます、この辛い時にドアまで壊されてしまっては本当に困ります。でも私も今すぐに出かけなければならないんですが・・・」
と言うと…
係の人「じゃあ、すぐそこだしあなたの家を先にチェックしますよ」
た、助かった!
私たちの案内で、男性と女性の2人が家まで来ました。
家が大丈夫かチェックしにきているのではなく、あくまで家の中に倒れている人や動物がいないかどうか確認をしているので、家に入ると2手に分かれ、クローゼットの中、ベッドの下、棚など全てを慎重に確認していました。
私「あのー、私たち以外この家に誰もいないんですが・・・2ベッドルームだし、誰もいないのはよく知っているし^^;」
係の人「もちろんそうでしょうが、私たちは全ての家をこうしてチェックしないといけないんですよ。」
そ、そうだったんだ!ホットウオーターシリンダーが入っているところや食器棚まで探していました。確かにこんな狭いところでも動物なら入れちゃうもんね!
2,3分で一通り見て、オールクリア!といって出て行った。
話によると、生存者確認のためなら、ドアを壊してでも入ってくるとのこと。
非常事態宣言が出ているからそういうことが出来るんだって。宣言が解除されるとドアを壊す力は無くなるらしい。
いや、ほんと、ドアが壊されなくてよかった・・・。